課長の瞳で凍死します ~羽村の受難~
 そして、いや、余計な口を挟みそうなのは、雅喜の方だな、と気づき、その手で雅喜の左耳をふさぐ。

「さあ、どうぞ」
と言うと、どうぞってね……という顔をしながらも、羽村は電話に出た。

「……もしもし?」






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