不機嫌な彼と恋のマジックドライビング

恋の覚めない魔法をかけられました

シャワーを浴びて化粧をしたが、酷い顔をごまかすことはてきなかった。

腫れ上がった瞼に浮腫んだ顔は今だかつてないくらい不細工だ。

こんな顔で香田さんと、いるかはわからないが昨夜の女性と対面するのはかなり気が引けた。

でも、もう二度と二人と、ううん、香田さんと目を合わせて話すことは
ないかもしれないと思ったら不細工な顔を見られることなんてとうでもよくなっていた。

迎えにきた田端は

「ひっでー顔!」

と会うなりクスリと笑ったが

「大丈夫。俺がついてるから、澤田より俺のほうが百万倍たよりになるから安心しろ」

と胸をドンとたたき迎えにきた車の助手席に私を乗せた。
< 104 / 133 >

この作品をシェア

pagetop