不機嫌な彼と恋のマジックドライビング
これは、神様がくれた最大のチャンスだろ!!

困ってるところにさっとさりげなくあらわれてかっこよく作業する!

はじめて気になりだし気がつけば好きになって二年あまり。

彼女が俺の名前を知っているのかさえ疑問だが、親しくなれる最大のチャンスを逃がすわけにはいかないのだ。

「香田さん…」

彼女の口から漏れた俺の名前に、にやけかけた顔をどうにか引き締めて、クールにさりげなくたち振る舞う。

偶然を装うていを選んだが、うっかり口にした言葉から彼女は、タイヤ交換できない自分を助けるためにわさわざ俺が待っていたことに気がつき、逆に俺の好感度が上がったようだ。

< 123 / 133 >

この作品をシェア

pagetop