不機嫌な彼と恋のマジックドライビング

胸元まで下った手が、そっと服の上から見た目以上に大きな膨らみを手のひらで感じてすぐにその手を引っ込めた。

「……っ、ダメだろ今日は」

クリスマスにと約束したんだ。

初めてなんだから、簡単に勢いだけで彼女を汚すわけにはいかない。

柔らかな唇にそっと口づけ俺も彼女の横に滑り込みぎゅっと後ろから抱き締めて目を閉じた。

クリスマスまであと少し。

今日はこれで我慢しよう。

ヤキモチを妬いて怒った彼女が、俺が思うよりずっと自分のことを好いていることがわかり嬉しかった。

やっと手に入れた、いいやもうすぐキミのすべてを俺は手にいれる。

大切な愛しい人。

腕の中の温もりに、俺もいつのまにか眠りに落ちた。