不機嫌な彼と恋のマジックドライビング
「 けなげだよね~。
接点のない蓮見にどうにか近づこうとしてさ。
なのに昨日まで隣の車の持ち主しらなかったんでしょ!」

菜摘が呆れながらため息をつく。

「ったく!なんで蓮見ばっかもてるかなぁ。
片瀬さんも、俺もお気に入りだったのになぁってぼやいてたよ。

いい!!
蓮見はね、自分で思ってるより可愛いいしモテるの!

その気になれば一生片想いじゃなくて、二人とも蓮見のものになっちゃうの!

あーなんか、ムカつく!」

「ごめん…」

「でも蓮見可愛いから許す!

ほっとけないんだよねー蓮見って」

「でも…嫌われたみたい…。

男に囲まれてちやほやされてる女に興味ないって言われちゃった…」

「ヤキモチでしょ。
片瀬さんにかまわれて赤くなんてなってるから。

澤田も調子にのって回りに蓮見は俺なものだなんて牽制かけるからよけいだよね。

大丈夫。
頑張れ蓮見!
あの人は前から蓮見しか見てないよ。」

菜摘の言葉に私の顔は香田さんの笑顔を思い出して一瞬で真っ赤になった。


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