不機嫌な彼と恋のマジックドライビング
香田さんは私より二つ年上の二十六歳。
切れ長な目で長身の彼はイケメンと称される人で、社内の女性から顔だけは人気がある。
ぶっきらぼうで無愛想な彼は、観賞するにはいいが彼氏にするにはちょっとね…と囁かれている。
私も入社して二年になるが、香田さんとは挨拶程度で会話なんてしたことはない。
現場のメカニックと本社の総務部にいる私なんて接点もなくて、今こうして目の前で助けてくれていることが不思議なくらいだ。
しかもさっき香田さん何て言った?
『やっぱりタイヤ交換できなかったか』
それってパンクしてるのに気づいてわざわざ様子を見に来てくれたってこと…?
目の前で手際よく作業する香田さんの姿を私はドキドキしながら眺めていた。
切れ長な目で長身の彼はイケメンと称される人で、社内の女性から顔だけは人気がある。
ぶっきらぼうで無愛想な彼は、観賞するにはいいが彼氏にするにはちょっとね…と囁かれている。
私も入社して二年になるが、香田さんとは挨拶程度で会話なんてしたことはない。
現場のメカニックと本社の総務部にいる私なんて接点もなくて、今こうして目の前で助けてくれていることが不思議なくらいだ。
しかもさっき香田さん何て言った?
『やっぱりタイヤ交換できなかったか』
それってパンクしてるのに気づいてわざわざ様子を見に来てくれたってこと…?
目の前で手際よく作業する香田さんの姿を私はドキドキしながら眺めていた。