不機嫌な彼と恋のマジックドライビング
定時になり逃げるようにあがった。
隣にはまだ真っ白な香田さんの車が停まっている。
車に乗るとハンドルに付箋が張られていた。
『美味しかった。ありがとう』
初めて目にした香田さんの字はとても綺麗だった。
我慢していた涙がこぼれる。
鞄の中から付箋をとりだす。
綺麗に洗車して大事にしている車に貼っていいものかしばらく悩んだが、思いきってドアの取っ手に付箋を貼った。
香田さんが見てくれる確率は低いかもしれない。
風が吹けばすぐにとんでいってしまうだろう。
それでも伝えたかった。
誤解なんだと。
『違います』
ただ一言だけ書いた付箋を貼り、私はその場を後にした。
隣にはまだ真っ白な香田さんの車が停まっている。
車に乗るとハンドルに付箋が張られていた。
『美味しかった。ありがとう』
初めて目にした香田さんの字はとても綺麗だった。
我慢していた涙がこぼれる。
鞄の中から付箋をとりだす。
綺麗に洗車して大事にしている車に貼っていいものかしばらく悩んだが、思いきってドアの取っ手に付箋を貼った。
香田さんが見てくれる確率は低いかもしれない。
風が吹けばすぐにとんでいってしまうだろう。
それでも伝えたかった。
誤解なんだと。
『違います』
ただ一言だけ書いた付箋を貼り、私はその場を後にした。