不機嫌な彼と恋のマジックドライビング
「…スッピンなんです。
さっき泣いたので化粧を落としちゃったから…見られたくありません…」

「気にしないよ俺は」

「私がきになるんです!!」

「でも、誰も見たことないんだろ?
だったら見たいな、蓮見さんの素顔。俺だけに見せてよ」

「無理っ!」

「そんなに全力で嫌がるなよ。
まぁ、今日は諦めるけどそのうち必ずみるよ?楽しみはとっとくよ」

背後で笑う香田さんの言葉の意味を考える。
何がどうしたら私の素顔をそのうち見れるのだろうか?
わからない…。

「とりあえず、そのままでいいから少し話してもいい?」

「はい…」

私はこくんと頷いた。


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