不機嫌な彼と恋のマジックドライビング
隣に来た菜摘が

「だよねー。ねぇ、田端、私は?」
と私と菜摘が写った携帯を見せる。

「は?江藤の魔女なんてどはまりだろ!呪われそうで近づきたくないだろ!」

「ひどっ!私だってそれなりに可愛いでしょ!よく見てよ田端!」

「あーはいはい。江藤も可愛くて惚れそうだわ俺。ってまぁそんなことより、蓮見、片瀬さんが言ったこと本気にするなよ?
あーやってあの人性格悪いから香田さんと蓮見をからかって楽しんでるだけだからな」

「そうなの?」

「あの人めっちゃ腹黒。
爽やかイケメンで騙されてるけど、性格悪いからね。気を付けろよ蓮見。

お前素直にころっと騙されるからな。
まぁ何かあれば香田さんが黙ってないし守ってくれんだろ。

お前めちゃめちゃ愛されつてるもんな」

とニヤニヤしながら私を見る。
私は咳払いして自分の席に座ると、
パソコンを立ち上げて田端に無駄話は終わりだと態度で示し、笑いながら田端も自分の席に座った。
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