不機嫌な彼と恋のマジックドライビング
ハザードランプをつけて車はすぐに路肩によせられた。

大きな手が優しく頭を撫でる。

「ごめん、からかいすぎた。」

「えっ…」

「ちゃんと家に送る。
明莉のことは大事にしたい。

初彼なんだろ?俺は」

くすりと笑われて赤くなりながら頷いた。

「だったら、明莉のペースでひとつずつゆっくり付き合おう。
いろんなはじめてを俺と経験しよう。

子供な明莉にはお泊まりはまだまだ先の話だろ?」

子供扱いされてムッとするが

「何?俺にすぐ抱かれたい?」

妖艶に微笑まれ、ポン!と音が聞こえそうなほど真っ赤になった。


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