不機嫌な彼と恋のマジックドライビング
「夜分遅くに申し訳ありません。
明莉さんとお付き合いさせていただいている香田と申します。
明莉さんと同じ会社で整備の仕事をしていて、いずれ結婚をしたいと考えております。」
そう言って頭を下げた香田さんの突然の登場に、兄たちははじめは難色を示していたが、ハラハラする私そっちのけでいつのまにか兄たちに気に入られた香田さんは、見えるところにつけたキスマークについては多少のお咎めはあったものの、私たちの交際はすんなりと認められていた。
兄たちに言わせれば、もう明莉もいい年なんだし、きちんと俺たちに挨拶にきたやつは香田さんがはじめてで、いずれ結婚するつもりだと言い切ったところが気に入り、何より私が好き好きオーラ満載の顔をしていたので反対なんかてきなかったと苦笑いしていた。
『いずれ結婚したいと考えております』
頭の中で何度も香田さんの言葉が繰り返される。
ソファーでニヤニヤしながらポーッとしている私に、兄たちはあきれながら何か言っていたがぼんやりした私の耳には届いてはいなかった。
明莉さんとお付き合いさせていただいている香田と申します。
明莉さんと同じ会社で整備の仕事をしていて、いずれ結婚をしたいと考えております。」
そう言って頭を下げた香田さんの突然の登場に、兄たちははじめは難色を示していたが、ハラハラする私そっちのけでいつのまにか兄たちに気に入られた香田さんは、見えるところにつけたキスマークについては多少のお咎めはあったものの、私たちの交際はすんなりと認められていた。
兄たちに言わせれば、もう明莉もいい年なんだし、きちんと俺たちに挨拶にきたやつは香田さんがはじめてで、いずれ結婚するつもりだと言い切ったところが気に入り、何より私が好き好きオーラ満載の顔をしていたので反対なんかてきなかったと苦笑いしていた。
『いずれ結婚したいと考えております』
頭の中で何度も香田さんの言葉が繰り返される。
ソファーでニヤニヤしながらポーッとしている私に、兄たちはあきれながら何か言っていたがぼんやりした私の耳には届いてはいなかった。