花にのせた想いよ届け

さらに歩き進めたところで律樹に聞いた。

｢りつ、さっきの小動物みたいな子誰？｣

｢お前知らないの？｣

｢何そんなに有名なの？｣

｢俺らの学年、いやなんならこの高校で1番可愛いって噂の的だよ。｣

｢そんで結局誰なんだ？｣

｢如月結空だよ！本当に知らないのかよ！｣

｢ゆあ……？｣

｢ああそう言ってるだろ！てかお前いきなり馴れなれしいな〜笑｣

｢うるせえ、そんなんじゃねーよ。｣

｢ふ〜ん笑笑｣

疑いの目を向ける律樹を俺はじろりと睨みつけた。

それにしても如月結空って子、もしかして……

それからというもの俺は如月結空に目を奪われていた。