花にのせた想いよ届け


「ご名答。黒瀬依弦です笑」

「あっあのすいませんっ」と言って勢い良く頭を下げた私に黒瀬依弦は再び笑いだした。

「そんな改まらなくて良いよ俺たちタメだし笑」

「あっそうですね!あっ…そうだね!」

「如月結空は面白い子だね笑」

「ありがとう?」

首をかしげながら栞菜ちゃんと真奈ちゃんに助けてと目で訴えた。

しかし黒瀬依弦に夢中な2人がその訴えに気づくはずも無く、どうしていいか分からずに居た私に黒瀬依弦が言った。

「今日の昼飯一緒にどう?」

慌てていた私はもうどうにでもなれと勢い余って

「はい!」と答えていた。

我にかえってしまったと思った時には遅かった。

黒瀬依弦はまた笑いながら

「良かった笑」

「んじゃあとで」とつぶやき去っていった。



< 22 / 57 >

この作品をシェア

pagetop