花にのせた想いよ届け
階段を登って向かった先は立ち入り禁止の屋上。
「ねえ、ここ入って平気なの?」
「んー、平気ではないかな」
「えっじゃあなんで…」
「ここさ、よく来るんだよね。1人になりたい時とか考え事したい時とか」「誰も来ないからさ」
思わず「まあそうでしょうね!」とつっこむと黒瀬依弦はまた笑いだした。
「如月結空って本当に面白いね笑」
「バカにしてますか?」
「いや、してないけど笑」
「ほら敬語に戻ってるし笑」
「あっ」すっかり忘れていた。