クリスマスの夜に、ただ一つの願い事を
・第一章


……4月の中旬……

……森下家……



学校から帰宅後、着替えをさっさと済ませ、自分の部屋でティーン向けの雑誌を開いてお菓子を食べながらくつろいでいる森下 真依(もりした まい)。





黒髪のストレートで長い髪を頭の高い位置で一つにくくっている。




森下 真依、高2、17才。



突然、インターホンの鳴る音がする。



玄関の戸が開く音がしたと思ったら、真依のいる部屋へ続く階段を勢い良くドタドタとかけ上る音が響く。





そして、バタンッと部屋のドアが開くと同時に真依が振り返った。





「おじゃましまーす」






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