クリスマスの夜に、ただ一つの願い事を


潤が薄く口を開く。


「あーー、こまらせた?」


潤が顔近づけて、真依の顔を少しのぞきこもうとする。



「潤っ……」



あんまりにも急だったから、私の頭の中うまく整理ができない。



「俺、真依、好きだから──」



潤は静かにそう言葉を置いて帰っていった。



潤、もしかして、怒ってる?


私、怒らせた。

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