クリスマスの夜に、ただ一つの願い事を
肘を立ててまた真依のそばで横になる潤。
柔らかい笑顔を浮かべる潤。
「真依の寝顔、可愛いなー」
真依の目元の長い前髪を潤が人差し指で流してどける。
寝ている隙を狙って真依の唇を奪うほど俺のハートはでかくないんだよなー。
この寝顔、この寝方、ちっちゃい頃から、ホントぜーん然、変わらない。
このまま時よ止まれ!、……って──
止まるはずがないか。
寝ている真依に気遣いながら声を潜めて笑う潤。