クリスマスの夜に、ただ一つの願い事を
潤が小さなため息を一つして、空を見上げる。
今日は小さな金平糖をちりばめたように満天の星空だ。
天の川、彦星と織姫は一年に一度しか会えない。
なんか、切なくて、辛い話だー。
いったい、誰が、こんな話を作ったんだ。
俺だったら、きっと、絶えられない。
真依とはほぼ毎日ほど顔を合わしているけれど、俺にとってはそれでもまだ時間がたりない。
もっと、もっと真依のそばにいたくて。
ずっと、できるなら、真依のそばにいたい──。
っていう、俺の気持ちをもし真依が知ったなら、俺のこと、真依は重く感じるのかな。