クリスマスの夜に、ただ一つの願い事を

星空を見ながら食べたケーキ。


最高にうまかった。


真依のお誕生日なので、俺はケーキの上にのっかっていた赤い苺を真依にあげた。



「ありがとう!」って言って、美味しそうに食べる真依の顔、どうしても独り占めしたくなる。



俺、彦星と織姫には絶対になりたくないとこの時強く思った。



真依が潤の瞳をじっと見つめる。


潤、七夕祭があったけど──。


潤は、何て書いたのかな?


私はね、“潤が元気になって、幸せになりますように──”って書いたよ。

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