クリスマスの夜に、ただ一つの願い事を

「潤が初めて私にプレゼントをしてくれた物だよ」


「まだ、持っていたんだ……」


真依がへへっと照れながら笑う。



「だって、潤から初めてもらった物で、嬉しかったんだもん。私の宝物だよ!誰にもあげないもーん」


と真依が指輪をスカートのポケットにそっとしまい、くるんと回ってスカートをひるがえす。
< 47 / 108 >

この作品をシェア

pagetop