クリスマスの夜に、ただ一つの願い事を

──今日みたいに暑かった、夏のあの日。


小学生の三年生だった私達は一緒に駄菓子屋さんへお菓子を買いにいった。



潤が駄菓子屋さんで買ったおまけ付きのキャラメルのお菓子。



そのお菓子のおまけ付きは男の子用と女の子用があるのに、潤はそのことを全く何も気にせずに買ってしまった。



おまけの箱を開けると赤い色のプラスチック制の小さな指輪が入っていた。



おまけは、女の子用だった。



「はいっ、この指輪は真依に似合うから、あげる!」



「ありがとう──」



小さいながらに胸がときめいた。

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