クリスマスの夜に、ただ一つの願い事を

私と同じ学校の制服を着ている男の子。


見慣れた風貌、背の高い高校生。


髪型や立ち振舞い、全部、潤に似ている。


私の知っている潤だ。


どうして、あんな所で立っているの?


と、そう思っていると──。


しばらくして、息を切らして走ってくる制服を着た女の子が潤に向かって走ってくる。


あの女の子は、私の知らない女の子。

< 55 / 108 >

この作品をシェア

pagetop