クリスマスの夜に、ただ一つの願い事を

真依の体温を計り終えた看護士が潤の顔をまっすぐに見ながら答える。


「真依さんが峠を越えたこと事態が本当に奇跡です。人工呼吸器が外れ自発呼吸をしたばかりですし。


今は急にすぐに色んなことができる状態ではありません。


それに、脳内に少し出血も見られましたし、何か障害が残る可能性も今は否定ができません──。


これから、どんなふうに回復をするかは、真依さん自身の回復力にもよります。


様子を見ながら、とにかく今は、真依さんのそばで、たくさん真依さんに話しかけてあげて下さい」



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