クリスマスの夜に、ただ一つの願い事を
・第七章

……11月中旬……
……大学病院……


今日は、潤の骨折をした右足の診察の日。



松葉杖で移動をするのもだいぶ慣れた潤。



思っていたよりも、整形外科が込み合っている。



潤の診察が終わったのは受付を済ませてから二時間後のことだった。



潤の足の骨折の具合も徐々に良くなってきていると聞いた潤。



早ければ12月の中頃には普通に歩けるようになるだろうと言われて、ほっとして少し嬉しくなる。



会計を済ませ、時計を見ると午後13時、昼食もとらずに空腹そっちのけでそのまま真依のいる病室へまっすぐに向かう。

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