クリスマスの夜に、ただ一つの願い事を


潤、私の部屋で、私に初めて告白をしたけれど。


──こんな時、


私、なんて返事をしたらいい。




下を俯いて戸惑う真依。



今までずっと幼なじみだった。



ふいに潤に恋している自分に気がついては、潤にわからないようにそんな自分を上手にずっと隠し続けてきた。



でも、今、潤の顔を直視できない。



潤のことは、嫌いじゃない。



潤のこと、好きだよ。



潤の気持ちを聞けて私は嬉しかった。



本当はずっと不安だったんだ。



もしかしたら、好きな人、いるんじゃないかなって。



もし、いてたら、どうしよう?って。



でも、内心、私のことを好きでいてくれて、



安心して、何だか涙が溢れそう。

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