あたしを知らないキミへ
フリスビーを加えたまま朋美のところに向かって走って来る。
サキからフリスビーを受け取った朋美は、サキを優しく撫でた。

「はい!次は恵美加だよ!」
そう言って、フリスビーを手渡してくれた。
「サキー!ちゃんと取れよ!」

そして、あたしはさっき朋美が投げたところよりも遠くにフリスビーを飛ばした。
さすがに遠すぎたのか、一回地面に落ちたけどサキはフリスビーを取って戻って来た。

「ちょっと遠すぎたな。ごめんごめん」
あたしは、しゃがんでサキの頭を撫でた。

しばらくあたし達は、サキと一緒に川原で遊んだ。

「はぁー、疲れたー。ちょっと休憩」
「朋美めっちゃ動いてたもんな」
「久しぶりにサキと会ったからテンション上がっちゃった」
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