あたしを知らないキミへ
ほら・・。

今だってはっきりとアンタの顔を鮮明に思い出すことができる。


初めて出逢ったあの交差点。
初めてアンタとすれ違った駅のホーム。
運命かと本気で信じた目医者にいたアンタ。
初めてアンタと並んだ帰りの電車。

色んな出来事が走馬灯のように思い出されていく。
ずっとアンタしか見ていなかったから。
好きで好きでたまんなくて、あたしはアンタにだけ大切な時間を使ってしまうくらいに、あたしの中はアンタでいっぱいだったよ。

これから、ちゃんと前に進めんのかな・・。

なぁ・・。
それは、しばらく出来そうにない。
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