あたしを知らないキミへ
どれくらい泣いていたんだろう。
窓から見る外は、だいぶ薄暗くなっていた。

ふいに目に入った全身鏡。
床に座り込んでいる自分が目に入った。

「だっさ」
顔ぐしゃぐしゃじゃん。
こんな顔、誰にも見せられない。

鏡に映る自分の姿は、本当に情けなくて惨めでボロボロだった。

こんなに好きなのに、これ以上の恋って逆にあんのかな・・。
あたしには全然想像がつかない。


また、溢れてくる涙に正直呆れた。
あんなに泣いたはずなのに。
枯れるんじゃないかってくらいに・・。
なのに、次から次へと涙はまた溢れ出してくるんだ。
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