あたしを知らないキミへ
あれから日々同じように繰り返される生活の中で、あたしの中で色んな「偶然」があった。
テレビを見ている時や、広告、新聞・・色んなことから「アンタ」の名前を見つけた。
漢字は違くても、名前だったり苗字だったり・・。
「こうき」って名前、こんなに多かったっけ・・。
それくらい沢山の偶然が、あたしの生活では沢山あった。
それは、あたしがただ単に意識し過ぎているのかもしれない。
だけど、それでも・・。
「あ・・またアイツの名前・・」
そんな偶然が、あたしには運命のように思えて仕方がなかった。
あたしは、いつものように学校に行って、一日が過ぎた。
今は帰りの電車。