あたしを知らないキミへ

今だって想い出すだけで、すっごく眩しいんだ。

「恵美加！」
「ん？」
「あたし、ずっと恵美加のこと応援してるから。そしてずっと、何があっても恵美加の味方だよ」

朋美は、あたしに満面の笑みを浮かべて笑った。

「うん。ありがとう」

そしてあたしも同じように微笑んだ。
外は、相変わらず晴れていて吹いてくる風が心地いい。
あたし達は、しばらく川原にいた。


辺りが少し薄暗くなってきた頃、あたし達は川原を後にした。

「卒業式終わっちゃったし、春休みが終わったらもう3年生だね」
「そうだなー。今年はなんだかんだ言ってあっという間だったよ」
「高校3年間なんて一瞬で通り過ぎちゃうよ」
「うん。ほんと、一瞬だな・・」