あたしを知らないキミへ
新幹線にしばらく乗った後、地元に着いた。
久しぶりの地元は、前よりお店や家が建っていて、少しだけ変わっていた。

そしてあたしは、朋美と待ち合わせしているファミレスに向かった。
ファミレスは高校時代の時に、朋美と何回か学校帰りに来たことがあったから、久しぶりすぎて懐かしく感じた。

ファミレスの扉のところに、朋美が立っていた。
あたしに気づいた朋美が、嬉しそうに駆け寄って来た。

「恵美加ー!会いたかったよ~」
そう言って抱きついてきた朋美。
「一か月振りだけどね」

そう・・。
朋美は一か月前に、あたしのところに遊びに来ていた。
「それでも寂しいよ~」
そんな朋美に、あたしはつい笑ってしまった。

それからファミレスに入って、あたし達はそれぞれ食べたいものを選んで頼んだ。
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