あたしを知らないキミへ
「すごく・・すごく好きだった。話すと長くなっちゃうけど・・」
「うん」
「初めて本気で人を好きになった。一目惚れかな。好きって気づいたのは高2の時だった。だけど本当は中学2年の時から、その人に恋をしていたんだ。沢山の偶然が重なって運命だって思えた。でもその人に彼女が出来て、叶わない恋だって知った。あんまり泣かないあたしなのに、恋をしてから涙もろくなって、ずっと泣いてた。どうしても忘れることが出来なくて、それが辛くて苦しくて、あたしは色んな人を傷つけてしまった。だけど、どんなに辛いって分かっていても、あたしはその人を選んだ。ずっとずっと遠くから見てるだけの恋だったけど。その人がいれば、何もいらないって思えたのは初めてだった。それから月日が経って、あたしは斗真に出逢ったの」
お母さんは、最後まで何も言わず聞いてくれた。
「そんなことがあったのね。恵美加、何も気づいてあげられなくてごめんね」
「なんでお母さんが謝るの。何も謝ることなんてないよ。朋美がね、ずっと支えてくれたんだ。あぁーー!久しぶりに懐かしい想い出想いだしたなー」
そしてあたし目から、とめどなく沢山の涙が頬を伝った。
「うん」
「初めて本気で人を好きになった。一目惚れかな。好きって気づいたのは高2の時だった。だけど本当は中学2年の時から、その人に恋をしていたんだ。沢山の偶然が重なって運命だって思えた。でもその人に彼女が出来て、叶わない恋だって知った。あんまり泣かないあたしなのに、恋をしてから涙もろくなって、ずっと泣いてた。どうしても忘れることが出来なくて、それが辛くて苦しくて、あたしは色んな人を傷つけてしまった。だけど、どんなに辛いって分かっていても、あたしはその人を選んだ。ずっとずっと遠くから見てるだけの恋だったけど。その人がいれば、何もいらないって思えたのは初めてだった。それから月日が経って、あたしは斗真に出逢ったの」
お母さんは、最後まで何も言わず聞いてくれた。
「そんなことがあったのね。恵美加、何も気づいてあげられなくてごめんね」
「なんでお母さんが謝るの。何も謝ることなんてないよ。朋美がね、ずっと支えてくれたんだ。あぁーー!久しぶりに懐かしい想い出想いだしたなー」
そしてあたし目から、とめどなく沢山の涙が頬を伝った。