死生
「アイツって、ノリ悪いよね〜」
「いつも睨んで来るしさー」
「ほんと要らねーわ笑」
コソコソと陰口を言う少女達。
「絶対に死ぬんじゃないよ」
「死んだら全てを私のせいにされるの」
「私は何もしていない」
自分の罪を認めない愚かな母親。
「私は君の味方だよ」
「ずっと一緒に居ようね」
「引っ越すことになっちゃった」
言葉に責任を持たない裏切り者。
私の頭の中に浮かんだ人達は、みんな可笑しい奴ら。
頭のネジが外れた奴らなんだ。
愚痴と嘘と綺麗事しか言えない。
でも、結局はみんな同じ。
最終的に一番大切なのは自分で。
人間は、儚く愚かで。
人と比べて、周りを気にしてばかりの生き物なんだ。
人間なんて、生まれて来るべきじゃ無かったんじゃ...
その時、ガチャン、と僕の頭のネジが外れる音がした。