今夜23時、ベリーズカフェで。
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「初めまして志村さん。
心療外科医の三島と言います。」
「はい・・。」
「気分はどうですか?」
「・・・・大丈夫です・・。」
「分かりました。では今から一つずつ質問していきますが、
気分が優れなくなったらすぐに教えてくださいね。
それから、質問に対して無理に考えたり、思い出そうとする必要はありませんので、
もし分からなかったら正直に“分からない”と答えて頂いて大丈夫ですからね。」
「はい・・。」
「日本の首都はどこか分かりますか?」
「東京・・。」
「自分の家の住所は覚えていますか?」
「・・・・分かりません。」
「一つ前の元号、今の元号は分かりますか?」
「平成、令和・・。」
「通っている大学名、専攻している学科は覚えていますか?」
「・・・分かりません。」
「ここに私のiPhoneがあります。メールを起動して“病院にいる”と打って頂けますか?」
「・・・・・・はい、出来ました。」