今夜23時、ベリーズカフェで。
「おわっ!危ねぇなコイツ!」
“プーーーッ!!”
!!!!!!!?????
「イヤッ!!!」
「「え・・?」」
「車を止めて!!!!」
両耳の鼓膜が、お父さんが鳴らしたと思われる“クラクション”の音を捉えたと同時に、
全身に寒気が走り、
頭の締め付けが急に強くなった。
「だ、大丈夫かユキ!?」
「ユキ・・?ユキ!!」
車が停まって、お母さんが慌てて助手席から私の隣に移って抱きしめてくれる。
でも・・体の震えが止まらない・・。
「ごめんなさい・・大丈夫です。」
「無理しなくていいんだよユキ。」
「・・すみません・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・。」
「あの・・・。」
「うん?」
「私は・・どうして・・茨城に行ったんですか・・?
どうして・・事故に遭ったんですか・・?」
「広瀬カスミちゃんっていうユキのお友達がいたの。
高校生の時から仲良くなった子で、ユキはいつもカスミちゃんと一緒にいた。」
「・・カスミ・・・。」
「どうしてかはごめん・・お母さんも聞けてなかったけど、
でもユキはカスミちゃんと茨城に行く事を凄く楽しみにしてたのよ・・。」
「そうですか・・。」