今夜23時、ベリーズカフェで。
今の私はただ・・
誰かにすがりたかった・・。
記憶を取り戻して・・
一気の押し寄せてきた哀しみ、
悔しさ、怒り、やるせなさ・・
様々な感情を受け止めるのに、
自分一人の力では無理だった。
せっかく淹れてくれたアールグレイが飲み込めない・・。
そんな嗚咽を・・カスミと私の話を・・沖田さんはずっと目を逸らさずに聴いてくれた。
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・スッ・・スッ・・・・
ごめんなさい沖田さん・・。
いきなり来て・・
こんな重たい話を・・・。」
「・・・憎い・・・?」
「・・スッ・・え・・・。」
「あなた達を煽ったそのドライバー。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・。」
「もじ・・許ざれるだら・・・。」
「・・・・・・・・・・。」
「殺じでやりだいでず・・。」
「・・・・そう・・・・・。」
「・・ウゥゥ・・スッ・・ヒック・・。」
「・・顔は見た・・・?」
「あの時は・・パニックになってて・・
“男”だとは分かったけど・・
ハッキリとは・・。」
「・・・ユキに親身になってくれた、
茨城県警の人の名前は分かる・・?」
「村田さんです・・。」