今夜23時、ベリーズカフェで。
「あ、マキさんから聞いてると思うけど、今夜俺達に会った事は誰にも言わないでね。」
「ホントに・・カスミの仇を討ってくれるんですか・・?」
「1週間、時間もらえるかな。」
「・・・・・・・・。」
「まずは茨城県警の村田さんが調べた所まで俺もチョイと覗かせてもらって・・。」
「・・?村田さんとお知り合いなんですか?」
「ううん、まだ顔も知らない。
・・あ、正確には“盗み見る”だから、
村田さんに言っちゃダメだよ。」
「分かりました・・。」
「あとは“Berry’s流”に追い詰めてやるから安心して。」
「・・・・・?」
「煽り運転ってさ、ノリとか思いつきとか、“その場限り”で行う奴のほうが少ないんだ。」
「どういう事ですか・・?」
「俺の読みでは、君たちを襲ったドライバーはきっと【常習者】だ。
だから後は、茨城中に蜘蛛の巣を張っておけばいい。
あんま詳しいこと言えないけど、それが警察に出来なくて俺に出来る事の一つだから。」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「家、この辺?」
「あそこの角です・・。」
「じゃあご両親心配してると思うから俺はそろそろ消えるね。
あ、“記憶が戻った”って知ったら喜んでくれると思うよ。」
「・・ありがとう・・サスケ。」
「うん。じゃあおやすみユキ。」