今夜23時、ベリーズカフェで。
――――――
「あの・・なるべく早く戻りますので・・。」
「あぁいいよいいよ。
友達の墓参りだろ?
ワシの事は気にしなくていいからさ、
時間かけてお参りしてあげてよ。」
「ありがとうございます・・。」
朝一番にお花屋さんで見繕ってもらった花を携えて、タクシーを降りた。
たくさんのお墓の間を縫って、
広瀬さんに教えてもらった、
カスミが眠る場所へと進・・・
「・・・・・・・・・・?」
誰かいる・・・。
正面に教えてもらったお墓が見えたと同時に、その前・・黒い日傘を差した人が立っている。
「・・・・・・あ・・・・。」
「・・・・・・・・・・・。」
「・・・・沖田さん・・・。」
私の足音に反応して、ゆっくりと振り返ったその人は・・ベリーズの沖田さんだった。