今夜23時、ベリーズカフェで。
「じゃあウチは今から職員室に・・。」
「待って相川さん・・・!」
「・・・ん~?」
「・・その・・あの・・。」
「どうしたのぉ?」
「お願いします・・。
先生達には・・・。」
「そうだよねぇ。困っちゃうよねぇ。
ウチもこんな事で小林さんとの仲が悪くなるのはイヤだし~。」
「じゃ、じゃあ・・。」
「でもさ、口約束だけだと小林さんも不安でしょ?」
「え・・・・。」
「“口止め料”ウチにちょーだい!」
「口止め料・・・。」
「お金を貰っちゃったらウチだって黙ってなきゃダメでしょ?約束手形!」
「・・・・・いくら・・?」
「1万!」
「・・そんなに持ってないよ・・。」
「なんで?
バイト頑張ってるんでしょぉ?」
「お父さんが体壊して入院して・・それでお母さんの負担にならないように・・。」
「あ~そういう同情引く作戦とかダサいからね?」
「・・スッ・・スッ・・ホントだよ・・!」
「つーかホントの話だったとしてもウチには関係なくない?
あんたのお父さんが死のうが生活が苦しくなろうが。」
「・・・・・・。」
「あ~分かった分かった。
じゃあ5千円ならあるでしょ?」
「・・・・・。」
「財布見せてよ。」
「・・・はい・・。」
・・・チッ・・
「じゃあね小林さん♡」