今夜23時、ベリーズカフェで。


「お、もうタクヤ来てるな。」


あっという間に着いたウチらの溜まり場のゲーセン。


店舗の自転車置き場に停めてあった見覚えのある自転車に、先にリュウが反応した。


「3千円じゃタクヤもがっかりするかなぁ?」


「いや逆にあいつは1万持ってったほうが、“両替めんどくせぇな”って怒りそう。」


「アハハそれタクヤっぽい。」


手を繋ぎながら店内へと入って、奥の格闘ゲームが密集してるエリアへと向かう。









「タクヤ待たせたな。」


「・・・・・・・・・・・・・。」


「おいタクヤ。シカトか?」


「・・・・・・!・・!!」


よくそんな素早く押せるよねぇ・・
っていつも関心しちゃうけど、

“ガチャガチャ”とスティック&ボタンを連打しながら目の前の画面を凝視する・・・



“YOU LOSE!”


「だぁぁぁあ!!!!
クソックソックソッ!!」


「ダハハ!だっっせぇ。
またラスボス手前で負けてやがる。」


「・・・あれ?リュウとミオいつの間に?」


「お前が出した天空拳がスカされてた時から。」

「惜しかったねタクヤ~。」


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