今夜23時、ベリーズカフェで。


喫煙スペースに向かったリュウとタクヤに手を振った後、

休憩がてらミルクティーを一口・・


「す、凄いなぁ君のお友達。」


「キャッ!」


「・・あ・・あ、あ、
ご、ごめんなさい驚かせて。」


いきなり横から声をかけられて、
ミルクティーを吐き出しそうになる。


振り向くと・・・オタク?

チェックのシャツを着て、

ドラマでしか見たことない牛乳瓶の蓋みたいなメガネをかけた・・

冴えない大学生ぐらいの男が私を見ていた。


確かに隣のレーンで一人で、

しかも変なフォームでガーター連発してたから、ちょっとその存在感が気になってたけど・・。


「ビックリしたんですけど。」


「ご、ごめんなさい。」


「一人で来てるんですか?」


「あ、は、はい。

今度・・ぼ、僕が入ってる鉄道撮影サークルで・・ボ、ボーリング大会があって・・

れ、練習を・・。」


「ウチより下手くそだね。」


「あ、は、はい。それで・・お、お友達が凄くて思わず見とれていました。」



オタクのお兄さんのスコア表を見てちょっとした優越感に浸る。

ウチより下手な人・・初めてかも♪


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