今夜23時、ベリーズカフェで。


お父さんとお母さんの後ろに続いて、
家の中へ上がらせてもらう。


そのまま・・お仏壇の前に・・。




「・・・・スッ・・スッ・・・。」


“俺達は絶対に泣いちゃダメだからね。
泣きたいのは細田さんの方なんだから”


そうお父さんに毎回釘を刺されていたけど・・


お仏壇の前に飾ってあった写真立ての中で、

優しそうに笑うツヨシさんと目が合うと・・熱くなった目頭は抑えられなかった。



「ごめんなさい・・。
本当に・・ごめんなさい・・。」


きっと・・お父さんもお母さんもウチを抱きしめたかったと思う・・。


でもお母様の手前、冷たく・・でも一緒に、ウチと一緒にお仏壇に謝罪してくれた。








「ミオさん・・・。」


「スッ・・スッ・・はい・・。」


「その気持ちを一生忘れないでください。」


「・・・・・・・・。」


「私への謝罪はもうこれで終わりにしていいから・・。

ツヨシには一生謝罪を続けてください・・。」


「・・・・はい・・。」



殴られても、罵られても文句が言えないのに・・

お母様は優しくウチの手を取って・・
背中をさすってくれた。




































< 201 / 224 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop