今夜23時、ベリーズカフェで。
お父さんとお母さんの後ろに続いて、
家の中へ上がらせてもらう。
そのまま・・お仏壇の前に・・。
「・・・・スッ・・スッ・・・。」
“俺達は絶対に泣いちゃダメだからね。
泣きたいのは細田さんの方なんだから”
そうお父さんに毎回釘を刺されていたけど・・
お仏壇の前に飾ってあった写真立ての中で、
優しそうに笑うツヨシさんと目が合うと・・熱くなった目頭は抑えられなかった。
「ごめんなさい・・。
本当に・・ごめんなさい・・。」
きっと・・お父さんもお母さんもウチを抱きしめたかったと思う・・。
でもお母様の手前、冷たく・・でも一緒に、ウチと一緒にお仏壇に謝罪してくれた。
「ミオさん・・・。」
「スッ・・スッ・・はい・・。」
「その気持ちを一生忘れないでください。」
「・・・・・・・・。」
「私への謝罪はもうこれで終わりにしていいから・・。
ツヨシには一生謝罪を続けてください・・。」
「・・・・はい・・。」
殴られても、罵られても文句が言えないのに・・
お母様は優しくウチの手を取って・・
背中をさすってくれた。