今夜23時、ベリーズカフェで。


「・・・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・・・?」


「・・少し違うわ・・。」


「え・・・・。」


「彼が“風”と呼ばれる理由は2つ・・。」


「・・・・・・・・・。」


「・・姿が掴めないんじゃない・・。

風のように【いつも身近にいるから】なの・・。」


「どういう事ですか・・?」


「・・あなたが気付いていないだけで・・彼は何十・・何百回と・・

サスケちゃんに生ビールをオーダーしてる・・。」


「・・・・は!!!?」


「・・・・・・・・・・・。」


「店に来たことあるんですか!?」


「・・・・・・・・・・・。」


「マジかよ・・。今、常連さんをめっちゃ思い浮かべてるけど全然分かんないです。」


「・・もし・・“風”の正体が阿部寛だったらどう・・?」


「ハハッ。一発で分かりますね。
あんなでっかくて顔も濃い人だったら。」


「じゃあ・・木村拓哉だったら・・?」


「イケメンは本人に自覚が無くてもオーラを放ってるから、きっと目立つでしょうね。」

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