今夜23時、ベリーズカフェで。


“話は以上”・・そう無言のメッセージを放つかのように、再びマキさんが本を開く。


さすが時間を掛けて読んでるだけあって、

しおりは挟まずともどこまで読んでたか覚えてるらしい。



「・・・・・・・・・・・・・。」


“話は以上”・・・でも・・ずっと聞きたかった事がまだ1つある。


マキさんとこんなにも私語を交わした夜なんて初めてだ・・。だから・・


「マキさん。」


「・・・・・・・・・・。」


「あなた達はどういう関係なんですか・・?」


「・・・・・・・・・・・。」


「“Berry’s”の一員になって、

間接的だけどマキさんと“風”をこの五感で感じて・・思いました。

“パートナー”って表現はちょっと違う気がする。

“恋人”とか“親友”とか・・
そういう淡い表現は論外だと確信してる。


“風”もマキさんもまだまだ底知れぬ謎が多いけど・・

あなた達2人の関係も、もっと謎です。」


「・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・・・・・。」


「・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・・。」


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