今夜23時、ベリーズカフェで。
「コウちゃ~ん。
もうお寝んねしようねぇ~。」
「・・・・ヤダ・・。」
「コウタ。もうママお仕事行くから、
ばぁばの言う事ちゃんと聞きなさいよ。」
「コウちゃん。ばぁばと一緒にお寝んねしようねぇ~。」
「・・・・・・・・・・・・・。」
こればかりは・・全く慣れない。
慣れることなんてできない。
さっきまでキャッキャと笑いながら部屋中を所狭しと暴れ回っていた小さな怪獣が、
聖剣ブレードから手を離して、
ぐずりながら私に抱きついてくる。
「・・スッ・・スッ・・ママとねる・・。」
「ダメ。ママ仕事に遅れちゃうから。
ばぉばと寝なさい。」
「・・・うぇぇぇえん!ヤダヤダ!
いっちゃダメ!ぼくママとねる!!」
「・・・・・・・もうっ・・。」
仕事に出掛けようとすると、小さな怪獣は一瞬にして4歳の甘えん坊に戻る。
ホントは眠いくせに・・
少しでも私と一緒にいたいとずっと起きてる気持ちが伝わるからこそ、
余計に愛しく感じて・・
無碍にすることができない。
結局今日もコウタと手を繋いでお布団に入ったまま、
隣で寝息がするまでずっと飽きることない寝顔を見つめた。