今夜23時、ベリーズカフェで。
――――――
・・・?
お母さんの体調も回復したので、久し振りに・・一週間ぶりくらいかな。
いつもの送迎場所に向かったら・・
そこにはいつものミニバンじゃなくて・・名前も分からない普通乗用車・・?
「あ、マリアさんおはようございます。」
「・・あ、田中君か・・。
おはようございます。」
「えへへ、すんません大川さんじゃなくて俺で。」
「大川さんは?」
「それが・・身内の不幸があって・・
ちょうどマリアさんが休みだしたぐらいから大川さんもお休み中っす。」
「そうだったんだ・・。だからオーナーが直で電話してきてたのね。」
「お母さんが亡くなったらしいです。」
「え・・・。」
「ずっと病気で入院してたらしいですよ。まぁ80歳も生きれば大往生じゃないんですか?」
「・・・・・・・・。」
「あれ?これ問題発言?」
「ううん。そうじゃなくて・・。大川さん、全然そんな素振り見せてなかったから。」
「そりゃそうですよ。
俺ら“ボーイ”はあくまで黒子。
キャストの姐さん方の悩みや弱音は聞けど、
自分たちのを吐き出してどうするんですか・・って大川さんご本人が言ってたので。」
「・・・・・・・・。」