今夜23時、ベリーズカフェで。
「あ!ちょっとすみません!
ここ今、規制線張ってて!」
「あの!この家の者です!!
桜井エミカです!」
「・・桜井シズコさんの・・?」
「娘です!あの一体何があったんですか!?」
「・・失礼ですが、この家にいる5歳ぐらいの男の子って・・?」
「・・コウタ・・?
コウタに何かあったんですか!!?」
「ちょ・・ちょっと待っててください。
ホントに一瞬だけ。
・・・こちら森安です。
今泉さん呼んで頂けますか?
被害者の家族が現れました。」
「・・・!!」
「あ!だからちょっと待ってって!」
「家の中に入れてください!
私の家なんですよ!?
・・コウタ・・コウタ・・!!」
「え~っと桜井エミカさん?」
「・・・・・・・・・・・・。」
「北署の今泉です。」
「・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・。」
「家の前にいた森安くんから、
概要だけ聞いたかと思いますが・・
ご遺体は見ないほうがいい。
特に息子さんのほうは・・
かなり酷く暴行を受けていました。
剣のおもちゃが右手にかなり強く握られてたので、
きっとお婆ちゃんを守ろうとしたんでしょうね。
まぁお母様もお母様で、
相当な傷痕でしたが・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「付近一帯をパトロールしていた班から、“不審人物を一人捕まえた”と連絡がありました。
私は今からそっちに行きます。
あとで婦人警官を1人寄越しますので、
彼女の指示に従ってください。」
「・・・・イヤ・・・・・・・
・・・・・・イヤ・・・・・・・
・・イヤァァァァアアアアァアアア!!!!!!!!!!!!!!」