今夜23時、ベリーズカフェで。
再び落ちていくと同時に、
大川さんの声が遠くなっていく。
次に私が目覚めたのは病院のベッドで、
“栄養失調”という診断と共に、
腕には何本もの点滴管がつけられていた。
「・・気がついた・・?」
「・・・・・・・・・・・・。」
「一応2~3日様子見て、
すぐに退院できるって。」
「・・・・・・・・・・・・・。」
「じゃあ俺一旦、女の子達の送迎行ってくるから。また朝になったら来る。」
「・・・・大川さん・・・・。」
「うん?」
「お母さんとコウタが待ってるんだから・・余計な事しないでください・・。」
「え・・・・。」
「あとちょっとで餓死できたのに・・
・・・迷惑ですよ・・。」
「・・・・・また朝来る・・。」