今夜23時、ベリーズカフェで。
コウタがお腹にいることが分かってやめたから・・5年振りかな・・。
久し振りに口をつけたビールは、
想像以上に苦かった。
「お待たせしました!!餃子と!
炙りチャーシュー!!です!!」
烏龍茶で我慢する大川さんには申し訳なかったけど、
今の私の口に、
“苦さ”は一番嬉しい味覚だった。
“元気と威勢No.1 タケル☆”
と名札につけた男の子が持ってきた餃子とチャーシューで、
ジョッキの中身が減るペースも早くなっていった。
「・・げっ!オーナーだ・・。
ごめんマリアちゃん、
ちょっと席外すね。」
「・・・・・・・・・・・。」
急な欠勤連絡なんて入れるから、
そりゃオーナーも怒りますよ・・。
慌ててスマホを取った大川さんが、
お店の外まで出ていった。