今夜23時、ベリーズカフェで。


それを聞いて、
私は何を思い出してるの・・?


あの楽しそうな笑い声を聞いて・・
私は今・・何と重ね合わせてるの・・?



「ウゥゥ・・スッ・・スッ・・ヒック・・。」


滲んでいく視界で、
凶器になりえそうなものを探す。

でもさすがにトイレにそんなものは無かった。



帰りにドラッグストアに行こう。
営業時間外だったらコンビニに行こう。

そこでカミソリを買って、
お風呂に入ろう。



生きがいを失った以上・・もう・・私がこの世に生きる意味は無い・・。





“コン コン”


「・・・・・・・・・・・・・。」


もう1度ノック音がしたので、
涙を拭ってトイレを出る。


「あ・・ごめんなさい・・。」


ここのお店は男性用の小便器と、
女子用の洋式と、

男女共用の和式があるようだった。


用がないくせに閉じこもって、ちょっとした行列を作らせてしまっていた。


何も考えず無意識に飛び込んだ和式から出た先、待っていたサラリーマンさんに謝った後、

自分のテーブルへと戻る。



















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